順風のなかで危機感を抱けるか
去年はこのサイバーエージェント藤田さんが一昨年の大晦日にアップされたブログを何度も何度も読みました。
「順風のなかで危機感を抱けるか」
http://s.ameblo.jp/shibuya/entry-11971203424.html
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※一部抜粋
順風の状況で油断して、当社の
社員が持つ能力を引き出せ
なければ、それこそ本当に危機です。
今年はAmebaの構造改革もあったし、
市場環境的にもそんなにトリッキー
なことをやるべき時期ではないと
思っていますが、
2015年、当面の我々の命題は
「順風のなかで危機感を抱けるか」
ということになると思います。
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サイバーエージェントほどの会社でも、藤田さんほどの経営者でも、こんな風に考えられているのに、私や私の部門の「危機感」は十分ではなかったように思え、反省しています。
去年はチャイナショックをはじめ、「もしかしたらリーマンショックのような景気後退の局面が来るのでは?」と感じるような場面が何度かありましたが、会社全体を見渡しても、そういった場面を想定している人材がどれだけいたでしょうか?
昨年末の藤田さんのこのブログにも影響を受けました。
「2015年度、本決算」
http://s.ameblo.jp/shibuya/entry-12089857416.html
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※一部抜粋
ジリ貧に陥ってから慌てるのではなく、
調子が良い時期にしっかり次の成長の
種を仕込んでおく。
私としては当たり前のことをやっている
つもりですが、短期で見ている人、
中長期でみている人、それ以外にも
様々な利害関係者が存在する上場企業で
先行投資を行っていくことは容易ではありません。
私としては、いつも中長期的な視点で
会社を経営しているつもりです。
次の成長への仕込みは、会社の調子が
悪くなってからではなく、比較的調子が
良い時期に行ってきました。
だから懐疑的な意見や批判はこれから
沢山でてくるでしょう。
そのような声を封じ込めることが出来る
のは、結果が出る数年後です。
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今のサイバーエージェントの好業績で中長期的な視点での構造改革や先行投資に舵を切るというのは社会や業界の流れのようなものを見ていらっしゃるのだと思います。
逆に藤田さんほどの実績のある経営者の方でも、これほどまでの重圧を感じる上場企業の四半期決算とはどれほどの圧力なのか?
これから上場を控える出資先の経営者様や私は、未来への意志をかなり強く持たなければ、簡単にその重力に流されてしまいますね。
肝に銘じたいと思います。
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